1974 年5 月、工業技術院の委託により、日本情報処理開発センターに漢字符号
標準化調査研究委員会が発足した[2, 4]。森口繁一を委員長とする漢字符号標準化
調査研究委員会は、2 年間の活動の成果として、『日本工業規格(案)「情報交換用
漢字符号系」』(以下「JIS 漢字案」と記す) をまとめ、工業技術院に報告した[5]。
工業技術院はさらに、JIS 漢字案を日本工業標準調査会に付託し、森口繁一を委員
会長とする情報処理部会漢字符号系専門委員会での審議の後、1978 年1 月1 日、通
商産業大臣の河本敏夫の名で『日本工業規格JIS C 6226-1978 情報交換用漢字符号
系』(以下「JIS C 6226-1978」と記す) を制定した[8, 9]。