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Exploring Translation Theories by Anthony Pym Translated from English by Yukiko Muranaga BA ... PDF

183 Pages·2009·1.71 MB·English
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Exploring Translation Theories by Anthony Pym Translated from English by Yukiko Muranaga B.A. Tokai University, 2000 Submitted in partial satisfaction of the requirements for the Degree of MASTER OF ARTS in TRANSLATION AND INTERPRETATION The Graduate School of Translation, Interpretation and Language Education The Monterey Institute of International Studies Monterey, California APPROVED on September 2, 2009: Dr. Kayoko Takeda, Chairperson Dr. Renee Jourdenais, GSTI LE Dean DEPOSITED in MIIS Library on September 4, 2009: Peter Liu, MIIS Librarian This Thesis is a Translation of Exploring Translation Theories by Anthony Pym New York Routledge 2010 目次 緒言 ............................................................................................................................... 3 はじめに ................................................................................................................... 3 分析 ........................................................................................................................... 8 等価理論の背景 ................................................................................................... 8 等価理論の本著の説明と立場 ......................................................................... 10 訳者の考察 ......................................................................................................... 13 謝辞 ......................................................................................................................... 19 参考文献 ................................................................................................................. 21 凡例 ............................................................................................................................. 22 2. 自然的等価 ............................................................................................................ 23 2.1 概念としての自然的等価 ............................................................................ 26 2.2 等価対構造主義 ............................................................................................ 32 2.3 自然的等価を維持する方策 ........................................................................ 39 2.4 テクストベースの等価 ................................................................................ 55 2.5 比較のための第三項(tertium comparationis)への言及と「意味の理論」 ................................................................................................................................. 57 2.6 自然的等価理論の長所 ................................................................................ 60 2.7 主要な論点の例 ............................................................................................ 62 2.7.1 「自然的等価は存在しないシンメトリーを前提とする」 ............. 62 2.7.2 「等価の検証には心理学的な基盤はない」 ..................................... 63 2.7.3 「新しい情報は『自然的』になりえない」 ..................................... 63 2.7.4 「自然性は帝国主義的なものを秘めている」 ................................. 64 2.7.5 「自然性は視野を狭くする」 ............................................................. 65 2.8 歴史的な下位パラダイムとしての自然的等価 ........................................ 66 要約 ......................................................................................................................... 69 推奨文献 ................................................................................................................. 70 研究課題 ................................................................................................................. 71 3. 方向的等価 ............................................................................................................ 75 3.1 二種類の類似性 ............................................................................................ 77 3.2 等価の定義における方向性 ........................................................................ 80 3.3 検証としての逆翻訳 .................................................................................... 87 3.4 方向的等価の両極性 .................................................................................... 90 3.5 分類は二種類のみか .................................................................................... 99 1 3.6 関連性理論 .................................................................................................. 102 3.7 幻想としての等価 ...................................................................................... 109 3.8 方向的等価理論の長所 ...............................................................................111 3.9 主要な論点の例 .......................................................................................... 114 3.9.1 「等価は言語間のシンメトリーを前提としている」 ................... 114 3.9.2 「方向的等価理論は不必要に二項的である」 ............................... 115 3.9.3 「等価理論は不必要に起点テクストを上位に置いている」 ....... 116 3.9.4 「等価は効率的ではない。類似性で十分である」 ....................... 116 要約 ....................................................................................................................... 118 推奨文献 ............................................................................................................... 120 研究課題 ............................................................................................................... 120 用語集 ....................................................................................................................... 126 参考文献 ................................................................................................................... 133 2 緒言 はじめに 本稿は、アンソニー・ピム博士による著書『Exploring Translation Theories』 (2010 近刊予定)の第 2 章「Natural Equivalence」及び第 3 章「Directional Equivalence」(予稿)を翻訳したものである。ピム博士は、スペインのロビラ・ イ・ビルジリ大学大学院翻訳・異文化間研究修士・博士課程主任を務めてお られる。代表的な著書は、『Author of Translation and Text Transfer』(1992)、 『Epistemological Problems in Translation and its Teaching』(1993)、『Pour une éthique du traducteur』(1997)、『Method in Translation History』(1998)、『Negotiating the Frontier: Translators and Intercultures in Hispanic History』(2000)、『The Moving Text: Localization, Distribution, and Translation』(2004)など多数ある。 『Exploring Translation Theories』(以下「本著」とする)は、近々 Routledge より刊行される、翻訳理論に関するピム博士の最新著書である。翻訳理論に 関しては、『Introducing Translation Studies』(Munday 2001/2008)、『The Translation Studies Reader』(Venuti 2004)等の書籍が既に存在する。こうした書籍が主に、 どの理論学者及び研究者がどの時期に何を述べたのかを提示しているのに対 して、本著は、主要な翻訳理論そのものにより焦点を当てている。これが他 の書籍との違いであり、本著の意義でもある。本著は、主要な翻訳理論を概 3 説するのみにはとどまらず、批評的な観点を盛り込んだ考察も加えられてい る。それにより翻訳理論の論点の多面性を示し、そして翻訳に関する問題の 解決策の多様性、翻訳とは何かという疑問の答の多様性へのより深い認識を、 翻訳理論を学ぶ者に持たせようとしている。 次に、翻訳するテクストとして訳者が本著を選んだ理由を述べる。訳者は モントレー国際翻訳通訳大学院で翻訳を学び、金融・経済・医療・IT など様々 な分野の実用文書を訳す中、専門家が新しい知識を得る際に利用するテクス ト、つまり学術文書を訳してみたいと考えるようになった。また、今まで取 り組んだことのない長さのテクストに挑戦してみたいという思いがあった。 そして、モントレー国際大学翻訳通訳大学院日本語プログラム主任である武 田珂代子博士が、本著を推薦して下さった。本著は、翻訳理論に関する著書 及び翻訳書が非常に少ない日本において、極めて有意義であり、渇望されて いる著書であると言える。日本での翻訳理論研究の発展に貢献するであろう 本著の一部を、卒業論文プロジェクトとして翻訳する機会を得られたことは、 訳者として大変幸運であった。 次に、翻訳作業のプロセスと、本翻訳プロジェクト中で困難を感じた点を 述べる。まず翻訳作業は、原文を入手した後、かなり荒削りの下訳を付ける ところから始まった。この時点では、翻訳をするというより、下訳をつける ことによって何が書かれているかを大まかに理解する意識を持っていた。そ 4 して、専門用語などをインターネットや書籍で調査して修正を幾度か施した 後、武田博士や、モントレー国際大学翻訳通訳大学院客員研究員の山田優教 授から修正を受けた。第一稿提出時には、専門用語の調査だけでなく、翻訳 理論と言語学に関する全体的な背景知識を得るよう注意を受けた。その後こ のセッションは数回にわたって行われ、訳の修正だけでなく、訳の改善方法、 調査方法、推奨書籍などのアドバイスを多く受けた。それをもとに修正を繰 り返し、訳が十分練られたと考えられた時点で、山田教授と、モントレー国 際大学翻訳通訳大学院日本語プログラムで翻訳を担当されているラッセル秀 子教授に、学術的な正確さと日本語の確認をお願いした。その後更に最終的 な修正を加え、最終稿の完成に至った。 翻訳するにあたっては多くの困難に直面した。特に困難であった三点を挙 げる。第一に、翻訳理論や言語学に関する訳者の知識が不足していたため、 正確な訳出が可能になるまでに相当の時間を要した。翻訳作業の初期段階で は、訳をとにかく早く仕上げたいあまり、翻訳理論や言語学の知識の基礎を 築くことに時間を割かずに、専門用語の対訳調査程度の下準備で訳出をし、 結果として第一稿はかなり質の低いものとなってしまった。武田博士や山田 教授から背景知識を得るよう指摘を受け、第二稿以降から、『Introducing Translation Studies』(Munday 2008)などの参考書籍を読みつつ翻訳作業を進め ることを心がけた。本著は「翻訳理論に興味を持ついかなる者も対象として」 5 おり(Pym 2010)、訳者も無論その対象になるわけだが、言語学や翻訳理論の 基礎について全く知らない者を対象にしているとは思われない。専門用語と、 ほんの少しばかりの背景調査では、原文を理解し翻訳するには全く歯が立た なかった。従って、最初に時間をかけて基礎知識を築くほうが、とにかく訳 出をしてみるよりも結局は翻訳を早く正確に仕上げることになることを痛切 に感じた。第二に、翻訳理論に関する用語の決定に苦労した。翻訳理論研究 は、学問としては比較的新しい分野であり、とりわけ日本語での文献は少な いが、それらの少ない文献の中でもばらつきのある用語が多く見受けられた。 例えばヴィネイとダルベルネによる一般的翻訳手順の用語「 Loan・Calque・ Literal translation・Transposition・Modulation・Correspondence・Adaptation」を、 「借用・翻訳借用・直訳・転換・変調・対応・適応」(藤濤 2007)とする文 献もあれば、「借用・語義借用・直訳・転位・調整・等価・翻案」(『翻訳学入 門』マンデイ 2001/2008、鳥飼監訳)とする文献もあった。このように、専門 用語については複数の候補の中からの選択を迫られた。本著の日本語訳はみ すず書房から刊行されることが決定しているため、用語の統一を図ることを 考え、みすず書房から既に刊行されている書籍(『通訳学入門』(ポェヒハッ カー 2004、鳥飼監訳)と『翻訳学入門』)、またこれらの書籍を翻訳した立教 大学翻訳チームのメンバーである山田教授に頂いた用語集を選択の第一の基 準とすることにした。第二の基準はその他の発行書籍、そしてそれに続いて 6 オンライン上の電子文書を参照することにした。困難であった第三点目とし て、翻訳方略の選択・適用については最後まで苦戦した。翻訳作業の初期段 階においては、原文のテクストパターンを重視し、できる限り直訳的な訳を 心がけていた。しかし、訳文のみを日本語話者に読んでもらったところ、誤 訳ではないのかもしれないが分かりづらいと感じる箇所が多くあるという指 摘を受けた。指摘を受けた箇所の原文を英語話者に読んでもらったところ、 難しいが分かりづらくはないという指摘があり、原文であれば明白であるこ とが訳文で抜け落ちているために分かりづらくなっているのではないかと考 えた。従って明示化及び拡大化を心がけて訳を修正したところ、訳が以前よ り分かりやすくなったというコメントをもらえた。ところが、その明示化が 成功した箇所もあれば、失敗した箇所もあった。なぜなら訳者の解釈に間違 いがあった場合に明示化した箇所が誤訳になってしまったことがあったから である。例えば、「the translation can give more (amplification, explicitation, generalization) or less(reduction, implicitation, particularization).」という箇所を当 初「すなわち翻訳は起点テクストより語数が多くなるか(拡大化、明示化、 一般化)、または少なくなる(縮小化、暗示化、特殊化)ということである」 と訳した。しかし、「語数が多くなる」という明示化は正確ではないとの指摘 を受け、更にそれを「説明が多くなる」と改めたが、それも正確ではないと の指摘を受けた。翻訳の語数や説明が多くなるのは明示化・拡大化・一般化 7 の結果の一つではあるが、それだけが理由ではないからである。この箇所は 武田博士と山田教授の助言を受け、最終的に「すなわち、翻訳は起点テクス トより多くを語るのか(拡大化、明示化、一般化)、または少なくなるのか(縮 小化、暗示化、特定化)ということである」とした。翻訳の内容が原文に照 らして正確であることは言うまでもなく必要なことであり、また読者にとっ て読みやすい翻訳であることは大変重要なことである。両方を心がけ、原文 に忠実であることと意味が余すところなく伝えられていることのバランスを 見ながら推敲を重ね、最終稿を仕上げた。しかし、この点についてはまだ工 夫の余地があるという感は否めない。 分析 等価理論の背景 本稿は、本著第2章「Natural Equivalenc(e 自然的等価)」及び第3章「Directional Equivalence(方向的等価)」(予稿)を翻訳したものである。以下に、等価理論 の背景、次に等価理論が本著でどう説明されているか、そして本著の翻訳作 業を通して訳者が得た等価理論に対する見解を述べる。 「等価」とは、起点テクストと、その翻訳である目標テクスト間の関係を 8

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である。例えば、「the translation can give more (amplification, explicitation, generalization) or Oxford Dictionary of English 2e (2003), Oxford University Press. Oxford-Hachette French evangelical purposes. At one stage Nida
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