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A Taxonomic Study of Euphorbia sendaica Makino, with Reference to Reexamination of 'var. musashiensis' PDF

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Preview A Taxonomic Study of Euphorbia sendaica Makino, with Reference to Reexamination of 'var. musashiensis'

ιrBYJI周15詣巴--: PI'勿研札制究弘司円雑札口-一-二回、,/t士し司ヰnu nu nu 、ノa 「絶滅危慎 IA類ムサシタイゲキjはセンダイタイゲキと区別できない ーセンダイタイゲキの分類と分布の再検討一 黒沢高秀 ,大橋広好 a b a福島大学教育学部 960-1296福島県福島市松川町浅川字直道2 東北大学大学院理学研究科生物学教室 980-8578宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉 b A Taxonomic Study of Euphorbia sendaica Makino, with Reference to Reexamination of ‘var. musashiensis' Takahide KUROSAW Aa a nd Hiroyoshi OHASHlb apaculty of Education,P ukushima University,恥1atsukawa,Pukushima,9 60-1296 JAPAN bBiological Institute,G raduate School of Science,T ohoku University,S endai,9 808578JAPAN ・ (Received on September 24,1 999) Galarhoeus sendaicus (Makino) H.Hara var. musashiensis Hurus. (= Euphorbiα sendαica Makino var. musashiensis (Hurus.) Hurus.,n om. illeg.),a n extinct plant in the wild or critically endangered plant in Japan,w as reexamined taxonomically. Var. musashiensis was not distinguishable from sendaica by stem length as an index of gracility as well as its creeping rhizomes and degenerative female flowers in cyathia. It suggests that musashiensis should not be distinguished from sendaica as any infraspe- cific taxa. E. sendaica is endemic to southern Tohoku District and Kanto District of Honshu,a nd inhabiting in floor or on margin of Cryptomeria japonica plantation, broad-leaved deciduous forest,o r mixed forest on hills. Key words: Endangered species,E uphorbia sendaica,E uphorbia sendaica var. musashiensis,E uphorbiaceae,t axonomy センダイタイゲキ Euphorbiasendaica カ所か本種の分布が報告されている(例え Makinoは牧野富太郎により,飯沼慾斎の図な ば, Hurusawa 1940,折目 1993). どにもとづき簡単な記載文を伴って発表され 一方, Hurusawa (1954)は,根茎が長く伸 た植物である (Makino1910a).牧野の記載当 びること,しばしば雌花が退化すること,基 時,この植物がどこに分布しているのかは不 準変種より茎が細く弱いこと,および基準変 明であった (Makino1910a,牧野 1910b).そ 種より分布域が南であることを特徴に,武蔵 の後,中井 (1912)によって岩手県一関付近 (東京都)石神井,三宝寺池,大泉,上総(千 に分布することが報告された(これは誤同定 葉県)八柱村,および上野(栃木県)古賀志 であった;考察およびTable2参照).牧野自 に産する植物を変種ムサシタイゲキ 身も後にセンダイタイゲキの詳しい記載を発 Galarhoeus sendaicus (Makino) H.Hara var. 表した折りに,産地として武蔵と磐城を挙げ musashiensis Hurus.として記載した.平凡社 た (Makino1914).以降,本州中北部から何 の日本の野生植物ではムサシタイゲキは東京 -104- April2000 Journal of Japanese Botany Vo .l75 No. 2 105 近郊に生える,繊細な変種とされた(古津 かどうかを検討し,さらに広義のセンダイタ 1982) .ムサシタイゲキはその後,野生状態で イゲキの分布域を明らかにするため,野外調 絶滅したとされたが(我が国における保護上 査および標本調査を行った.なお, Flora of 重要な植物種及び群落に関する研究委員会種 Japan (Iwatsuki et al. eds.)の執筆に際し,こ 分科会 1989),最近東京都内で再発見が報じ の調査の結果で見直されたセンダイタイゲキ られた(船越 1994).近年に発表された日本 の分類や分布の記述を一部含めた (Kurosawa 産野生維管束植物レッドリストでは,最も絶 1999) . 滅が危倶される絶滅危倶IA類 (CR,critically endangered絶滅寸前)にリストされた(日本 方 法 植物分類学会絶滅危慎植物問題専門第一委員 ムサシタイゲキの繊細さ(古津 1982)が具 会 1998). 体的に植物体のどの形質を指すかは暖昧であ ムサシタイゲキも含めた広義のセンダイタ るが,丈が低く茎が細い様子を繊細,丈が高 イゲキは総萄腺体が腎臓形で,細長い根茎を く茎が太いことを強壮と表現していると思わ 持ち,地上茎の上部で分枝し,枝に長さ 3.7- れる.今回の調査では,標本からのデータも 9 cmの大型の葉をつける多年草であり 比較するため,植物体の丈の高さを強壮さ・ (Makino 1910a,牧野 1910b,Kurosawa 1999), 繊細さの指標とした.茎の太さは,標本を作 これらの特徴から他の日本産トウダイグサ属 製するときに茎が変形して値が変わると考え 植物との区別は比較的容易である.しかし, られるのでこれを用いなかった.広義のセン 狭義のセンダイタイゲキとムサシタイゲキに ダイタイゲキの繊細さの種内変異を明らかに 関しては,両者を必ずしも区別せずに同ーの するため, 1996年から 1999年にかけて 6個 ものとして扱うこともあり(檎山 1965),両 体群で開花地上茎の長さを計測した.ここ 者の分類を再検討する必要があることが示唆 で,茎の長さは地表面あるいは旬旬する地下 されている(船越1994,鈴木1997).また,セ 茎が立ち上がる位置から輪生葉までの主茎の ンダイタイゲキの分布は関東以北の本州(大 長さとした.主茎の長さは 主茎の伸長が終 井1953.前川他1961.古津1982),ムサシタ わる果実期以降に測定した.各個体群の緯度 イゲキの分布は東京近郊(古津 1982)とされ 経度,標高,および環境を Table1に示す. ているだけで詳細に検討されたことはなかっ Hinode個体群は,ムサシタイゲキ再発見の報 た.そこで,狭義のセンダイタイゲキとムサ 告のもととなった個体群である.また,ムサ シタイゲキを変種として区別する必要がある シタイゲキがセンダイタイゲキより繊細で、あ Table 1. Localities,al titudes and habitats of populations examined in this study 1JM刈-ame,.、•.JM.. Locality Alutitude Habitat nr 0P 叫a 6--L 畠m Natori Miyagi Pref.,N atori-shi,T akadatekawakami ca.70 m Margin of broad-leaved deciduous forest 宮城県名取市高館川上 dominated by Quercus serraω Yabuki Fukushima Pref.,Y abuki-machi,Y amatouchi ca.320 m In mixed forest of Cryptomeria japonica 福島県矢吹町大和内 and broad-leaved deciduous trees Nasu 1 Tochigi Pref.,N asu-machi,T akakuhei ca.500 m In mixed forest of Castanea crenata and 栃木県那須町高久丙 Pinus densiflora Nasu 2 Tochigi Pref.,N asu-machi,Y amanashi ca.415 m In deciduous forest dominated by Quercus 栃木県那須町山梨子 serr,αtαand Cαstαneαcrenata Hinode Tokyo Pre ,.fMt. Hinode ca.700 m Gap site on steep slope in Cryptomeria 東京都日の出山 japonica plantation Tomisato Chiba Pref.,T omisato-machi,K unou ca.40m In Cryptomeria jαponica plantation 千葉県富里町九能 106 植物研究雑誌第75巻第2号 平成12年4月 るかどうかを検証するため Hurusawa (1954) Natori (27) --{ココー によってムサシタイゲキとして引用された標 Yabuki (6) 申 本に分つ布い域てをも明開ら花か地に上す茎るのた長めさ,を千計葉測県し立た中.央 3NNa assuu 21(( 4408)) ←-f{ゴココーコ- 博物館 (CBM),福島大学教育学部 (FKSE), Hinode (6) c:t- 京都大学大学院理学研究科植物学教室 Tomisato (52) -ーに口一 (KYO) ,東京都立大学理学部牧野標本館 authentmiucs assphelceinsmiesn ~( 3Q)f • • (MAK), 北海道大学農学部附属植物園 o 10 20 30 40 5寸0 60 70 Stem length (cm) (SAPT) ,東京大学総合研究博物館 (TI),国 立科学博物館(TNS) および東北大学大学院 理学研究科生物学教室 (TUS) に納められて Fig. 1. Stem length of each population of Euphorbia sendaica and authentic specimens cited by いる標本を調査し 産地を記録した. Hurusawa (1954) as Galarhoeus sendaicus var. musashiensis. The numbers in parenthesis indi- 結 果 cate the numbers of examined aerial shoots. Ends 茎の長さの変異 of bars indicate minimum and maximum values 調査した広義センダイタイゲキ6個体群の within ap opulation and boxes indicate the range between average plus-minus standard deviation. 開花地上茎の長さと,ムサシタイゲキのタイ See Table 1f or locality,a ltitude and habitat of プ標本の地上茎の長さを Fig.1に示す.ムサ each populations. シタイゲキの再発見の報道の元となった Hinode個体群は6個体群の中で茎の平均長が 一番長く55cm,次いでTomisato個体群の48.5 キは東北地方南部および関東地方,すなわち cm,N atori個体群の 48.1cm,Y abuki個体群 宮城県,福島県,栃木県,茨城県,埼玉県,東 の42.6cm,N asu 2個体群の 41.6cm,N asu 1 京都,千葉県に分布することが明らかになっ 個体群の 38.9cmの順であった.広義のセン た (Fig.2) .岩手県から報告があるが(岩手 ダイタイゲキの茎の長さが南へ行くほど小さ 植物の会1970),標本を確認できなかった.こ くなるかをf食証するため, Na tori <Y abuki < れまでの報告のうちのいくつかは,誤同定に Nasu 1= Nasu 2く Hinode= Tomisatoの)11真で よるもので、あった (Table2). 個体群が北にあるとしてスコアをつけ, Spearmanの順位相関を計算した.その結果, 考 察 茎の長さが北へ行くほど長くなる傾向は見ら ムサシタイゲキとセンダイタイゲキ れなかった.逆に相関係数は低いものの,南 ムサシタイゲキは, (1)基準変種より茎が へ行くほど長くなる傾向が見られた(相関係 細く弱いこと, (2)基準変種より繊細である 数 0.243,P< 0 .005). こと, (3)根茎が長く伸びること,および(4) Hurusawa (1954)がムサシタイゲキのホロ しばしば雌花が退化すること,という特徴を タイプとして指定した標本は,今回調査した 持つとされてきた (Hurusawa1954,古津 標本室では見つからなかった. しかし, 1982). しかし, (3)の根茎が長く伸びること Hurusawa (1954)がムサシタイゲキとして引 はセンダイタイゲキの性質でもあり (Makino 用した標本が東京大学総合研究博物館にあ 1910a, 1914,牧野 1910b),この特徴でムサ り,そのうち日光古賀志 (Hurusawas.n., シタイゲキを区別することはできない.また 1943)の標本3シートに合計3本の開花地上 (4)のしばしば雌花が退化するのは,センダ 茎があった.この3本の地上茎と今回野外で イタイゲキやムサシタイゲキが属するトウダ 計測した6個体群 179地上茎の茎の長さは統 イグサ属トウダイグサ亜属 Euphorbiasubge- 計的に有為な差がなかった (Mann-Whitney nus Esula Pers.に広く見られる性質であり のU検定 p=0 .42). (Webster 1967),この特徴でも両変種を区別 分 布 することはできない. 標本の調査により,広義のセンダイタイゲ 一方, (1)の基準変種より茎が細く弱いこ April2000 Journal of Japanese Botany Vo .l75 No. 2 107 は,他と較べて必ずしも短いとはいえないこ とがわかった (Fig.1). これらの結果はムサ シタイゲキをセンダイタイゲキから区別する 必要がないことを示すと考えられる.以降, 本論文ではムサシタイゲキはセンダイタイゲ キと同一であるという立場から議論を進め る. センダイタイゲキの学名とタイプ Makino (191 Oa)はセンダイタイゲキの学名 Euphorbia sendaicαを発表した際,飯沼慾斎の 図を引用しただけで標本を引用しなかった. その後,牧野はセンダイタイゲキの記載を詳 4 細にし直し,その際に武蔵と磐城の標本を引 用した (Makino1914). この論文はその後の トウダイグサ属の研究者から見過ごされてき たようで, Hurusawa(1940, 1954),H a(1954) 紅 などの論文で引用から欠落している.Makino (1914)が引用した標本のうち,武蔵の標本(S. Naito, 1913 &1 914)は今回の調査で見出す ことはできなかったが,磐城の標本(N.lmai, 1913)は東京都立大学理学部牧野標本館に保 管されていた.この標本上には1959年9月28 日の日付の槍山庫三による“Lectotype"の書 き込みが, Makino(1914)の引用とともにあっ た.しかし,槍山によるレクトタイプの選定 が発表されたことはなかったようである.そ こで,ここで改めてこの標本をレクトタイプ に指定することとする. センダイタイゲキの分布と生育環境 :・ これまでセンダイタイゲキは東北地方と関 東地方の比較的広い範囲から報告されてきた. Fig. 2. Distribution map of Euphorbia sendaica. 今回の調査で,関東地方では埼玉県にも分布 locality with voucher specimen,?: locality with- することが新たに明らかになった(Fig.2).東 out speclmens. 北地方では宮城県以南の分布しか確認できな かった.センダイタイゲキの生育が報告され たにも関わらず,今回の調査で標本が見られ とや (2)の基準変種より繊細であることでム なかった場所が3箇所あった(Table2). これ サシタイゲキを変種として区別することも難 らの場所でセンダイタイゲキの生育がみられ しい.今回は丈の高さ,つまり主茎の長さに るかどうか,より詳細な調査が必要とおもわ 注目して,植物体の繊細さに関して広義のセ れる.過去のセンダイタイゲキの報告には誤 ンダイタイゲキに地域的な差が見られるかを 同定によるものも含まれていた(Table2). タ 調査した(Fig.1). その結果, Hurusawa (1954 ) カトウダイ Euphorbialasiocaula Boiss.は腺 でムサシタイゲキの産地とされた地域の植物 体が偏円形であること,さく果にいぼ状の突 が必ずしも短い茎を持つわけではないことが 起があること,花期が夏であること,直葉が わかった.さらに, Hurusawa (19 54)がムサ 3枚以上輪生することがあること,茎に毛が シタイゲキとして引用した標本の植物の茎 あることなどで,シナノタイゲキ E. 108 植物研究雑誌第75巻第2号 平成12年4月 Table 2. List of localities of Euphorbia sendaica without voucher specimens Locality Literature Note Akita Pref.秋田県 Mt. Kurikoma栗駒山 Mochidzuki (1972) Miyagi Prefecture (Okuyama 1959) Iwate Pref.岩手県 Ichinoseki一関 Na kai (1912),F l. 1wa te misidentification of E. sinanensis (Y. (1970) Chiba,1 J une 1910,M AK) F吋isawa藤沢一Nishiguchi西口 Fl. Iwate (1970) no specimens Miyagi Pref.宮城県 Mt. Kurikoma栗駒山 Okuyama (1959) misidentification of E. sieboldiana? Kimura & F吋ita(1983) misidentification of E. sieboldianα(T. Takahashi,1 9 May 1972,1 8 &2 4 May 1973,2J une 1973,T US) Ishinomaki,K agomine-yama石巻市篭峰山 Kato(1996) no specimens Sendai仙台 Hurusawa (1940,1 954) no specimens Tochigi Pref.栃木県 Nikko日光 Hirota (1990) misidentification of E. lasiocaula (from photo) sinanensis (Hurus.) T.Kuros. & H.Ohashiは腺 なったが,センダイタイゲキ自体が絶滅危倶 体が楕円形であること,さく果にいぼ状の突 IB類 (EN,Endangered絶滅危機)にリスト 起があること,萄葉が3枚以上輪生すること されている絶滅危倶植物である(日本植物分 があることなどで,ナットウダイ E. 類学会絶滅危倶植物問題専門第一委員会 sieboldiana C.Morren &D ecne.は腺体にある 1998) .今回の調査でセンダイタイゲキの確 2本の角状突起が長く伸び,大型の葉を多く 実な産地はこれまでに二十数カ所しか知られ つける枝を発達させないことなどでセンダイ ていないことがわかった.所々に生育が見ら タイゲキと区別がつく.なお,センダイタイ れることが知られていた栃木県那須野ヶ原周 ゲキが最初に仙台で発見されたとしばしば記 辺(生物学御研究所1972)では現在も個体群 述されることがあるが(例えば,前川他 が点在しているのが確認された.しかし,そ 1961) ,最初に発見された確実な産地は武蔵 の他の多くの場所ではセンダイタイゲキの姿 と磐城であるので (Makino1914),これは誤 がすでに消滅し,各地に孤立した個体群が散 解によると思われる. らばって残存するのみの極めて危険な状態に 生育地に関しては,これまで、湿った土地を ある.これらの個体群は開発を受けやすい人 好む(古津 1982)とされるだけで具体的な生 里の丘陵地の雑木林や植林地にある.さら 育環境は明らかになっていなかった.今回調 に,これらの個体群の一部では,自然状態で 査した6個体群は,いずれも丘陵地にあるス はほとんど結実が見られない(船越私信,黒 ギ植林,コナラやクリが優占する落葉広葉樹 沢未発表).センダイタイゲキの保全のため 林,アカマツあるいはスギと落葉広葉樹の針 に生育地の厳重な保護が望まれる. 広混交林の林床あるいは林縁に成立してい た. 千葉県富里町の折目庸雄氏,仙台市の庄子 ムサシタイゲキは絶滅危倶IA類 (CR)に 邦光氏・葛西英明氏,宇都宮市の野口達也氏, ランク付けされ,日本で絶滅が最も心配され 長野県自然保護研究所の藤原陸夫氏,秋田市 る植物のーっと考えられてきた(日本植物分 の高田 順氏,宮城県石巻市の加藤高政氏, 類学会絶滅危倶植物問題専門第一委員会 仙台市太白山自然観察の森自然観察センター 1998) .今回の研究でムサシタイゲキはセン の上野雄規氏,東北大学大学院理学研究科生 ダイタイゲキと区別できないことが明らかに 物学教室の船越英伸氏・梶田 忠博士(現東 April2000 JournaI of Japanese Botany Vo .I75 No. 2 ---A AUY内 京大学大学院理学系研究科附属植物園)・五 [Tithymalus sendaicus (Makino) H.Hara var. 百川 裕博士(現上越教育大学自然系)には, musashiensis (Hurus.) Sugim.,K eys Herb. Pl. センダイタイゲキの生育地に関する情報を提 Jap. 1D icotyl.: 316,7 35 (1965),c omb. nud.; 1心 供していただきました.また,折目庸雄氏,東 rev. enlarged: 316 (1978)] 北大学大学院理学研究科生物学教室の佐藤健 [Euphorbia sendαica Makino var. 一氏,東京都品川区の近藤邦彦氏,福島大学 musashiensis (Hurus.) Hurus. in Satake et a ,.1 教育学部の河内淑恵氏・伊藤祥子氏には野外 Wild Flow. Jap. Herb. Pl. 2: 227 (1982),c omb. 調査を手伝っていただきました.また標本の nud.] 閲覧に際しては,各標本室の方々にご配慮い Japanese name: Sendai-taigeki,M usashi- ただきました.以上の方々に感謝し たしま taigeki. E す. Jap an: Kanto District and southern Tohoku District in central and northem Honshu. In floor Euphorbia sendaica Makino in Bot. Mag. or on margin of Cryptomeria japonica planta- Tokyo 24: 146 (1910 July); Makino,Y okusai tion,b road-leaved deciduous forest,o r mixed Iinuma Somoku-Dzusetsu,H erb. Pl. 2: 706,p l. forest on hills. 19 (1910 Aug.); Makino in Bot. Mag. Tokyo 28: Specimens examined: 288 (1914); Makino & Nemoto,F 1. Jap.: 644 Miyagi Pref.: Na torishi,Takadate主awakami, 司 Ikoinomori (K. Sh吋i,s.n.,2 M ay 1998,FK SE). 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