TThhee LLeepipdiopdteorpoltoegiroaollogical SSoooiceityety ooff JJaapapnan 蝶と蛾 Trans. tepid. Soc, Japan 57(3):177−186, Junc 2006 西南日本におけるタケ ・ ササのタケノ コ を食草とするヤガ科力ラスヨ トウ亜科5種の幼 虫からみた生態と分布 今村 彰1)・牧野憲昭o ・畠山真由美j) 一山口 修’‘) り679−1112 兵庫県多可郡多可r叮中区間了・向田602−1 兵庫県立北は りま養護学校 2}911−0834 福井県勝山市遅羽大袋40−67 勝山市、7三1 室小学校 4り’667753−−Oil43151 兵兵庫庫県県加加1東,)郡II市社別町府下町久新米野94辺2−15 74兵−1庫75 教加育大占川学市総立合別学府習西系小教学育校講座 Asurvey of larvae of five borers(Lepidoptera Noctuidae Amphipyrinae )feeding on , , bamboo shoots in southwest Japan and their ecology and distribution cah1aracteristics Akira lMAMuRAD Noriaki MAK [Nげ♪ Mayumi HA’rAKEYAMA コ} and Osamu YAMAGucHI4) , , 1}Kitaharim Sachool fo rhandicappe cdhildren ,602−1Mak {〕, Naka−Ku, Taka−Cho, Hyogo, 679−1112Japa冂 2, Mimuro Elcmcntary School, 40−6700bukuro, Osowa, Kat.g uyama , Fukui,911−0834 Japan 3iBefunishEilementarySchool,574−175Shillobe,Befu,Kakegawa ,Hyogo,675−0131Japan 斗lHyogo Univcrsit yof Tcachcr Educat.oin.942−l Shimokume, Yashiro, Kaしo−Gun , Hyogo ,673−1415Japan Abstract Noctuid lar、 ae boring bamb ⊂}o shoots wcre surveyed in southwestern Japan, More than lOO las tinsta lrarva ewere col且ected from a total of 9282 shoots of 24 wild and cuhiva 〔ed bamboo species. Adults reared from 重hem wcrc iden哺ed as fiv eAmphipyrinae spccics , vた. Bamhusiphila vulgat ゼ∫, Atrache amiyakensis cont ‘!minata , Artapamea(r“}leclt〔尹ides, K“mctsia た盟 α50 and Sapporia厂8ρ副 ‘α. The larva and host plall otf A.α{neatoides are rccorded for the負rst time. Key words Noctuida,e moth larva, ebamhoo sho 〔}t, ecology , species distribut.ion はじめに 各地の 職llや里地で モ ウソ ウチ ク劭 耀o∫rαc1那 ρ肋ε5cε燗 を主にマ ダケP. banzb“soides およびハ チク P.1τ’g雌 var . henonisの分布拡大が 目立っ て きてい る (鳥居 ・井鷺,19971鳥居,]998).また,里山の 落葉 樹林の 林床には関東 ・中部地方ではアズマ ネザサPteioblast,us’(thino var . cll.inoが.関西地方では ネザ サP.chin ‘丿var 、 viridi、gも優先 して い る (田端,1995),鹿児島県の 「「 島や トカラ列島の 島々で は リュ ウ キュ ウチクP.tineariがs その全面.をおおっ てい る (斎藤ら,1980;大一野,1992).これ らは火入れの結果 や,里由の代償植生である落葉樹林を常緑樹の タケが生態遷移の 環 として置 き換えてい る とみる ことがで きる(山薗・井 F.,2004).生態系としてみると,植物相に変化が生 じれば,一次消費者 として の 草食昆虫相に変化が波及するのが予想される.里lhの植生の変化につ れて,チョ ウやガ相の変化 も知ら れて きており,こ れらの 生物相の変化は タケ類の よ り優勢な西南H 本で顕著にみ られ てい る (柴谷, 1989),西南日本でのタケの優勢お よび東北日本でのササの 優勢にもかかわ らず,それを食草とする鱗 翅類の記載は限られてい る.タケ ・ササ の葉を食するチョ ウとしては,ジャ ノメチ ョ ウ科 とセセ リチ ョ ウ科の幾種かが知 られてい る 〔川副 ・若林,1976).従来,タケノコ類を摂食する鱗翅類はヤガ科の ハ ジマ ヨ トウBambushiphit avulgaris (Butler)のみが知 られてい たが (杉,1982),つ い最近にな りクマ ソオオヨ トウKumasia kumaso (Sugi),サ ッ ポロ チャ イロ ヨ トウSapporia repetita (Butler)および ミヤケジ マ ヨ トウAtranchea miyakensis Sugiが分かっ て きた (席,1991;今村ら.2003;吉松ら,2005). ・ タケの分布拡大の要因に関連 して,筆者達はタケ ササの タケ ノコ を食草とする鱗翅日類を調査 し てきた,その一部は序論 として報告したが (今村ら,2003),その後に沖縄諸島,奄美諸島および丿し州に調 査域を広げ,また規模も増や して調査を継続 して きた,その なかで,新たに 1種のヤ ガ科カラス ヨ トウ 曲科の幼虫が,タケノコ を食草としてい るのが見出された.また,タケは熱帯 ・亜熱帯性の 系統進化 的基盤をもっ ており,鹿児島県以北の暖温帯域まで分布してい る現状で,これらの気候帯の間には動植 一 NNI工I工-EElleoetcrotniroonic LLiibrbarryary Service TThhee LLeepipdiopdteorpoltoegiroaollogical SSoooiceityety ooff JJaapapnan ・ ・ ・ 178 今村 彰 牧野憲昭 畠山真出美 IIII[ 修 物地理学的に渡瀬ライン と呼ばれる動植物の 分布の著しい 異なりをしめす生物分布境界線が存在し てい る (岡田,1924;大野,1992 参照),チ ョ ウ類では大隈海峡を境とする三宅ラインも知られてい る. これらの点をふ まえ,タケノ コ を食苧.とするヤガ類の幼虫の生態と日本での分布の概要がみえて きた のでこ こ に報告したい . 材料と方法 モ ウソ ウチ ク,ホテ イチ クP.au 厂8α,ハ チ ク,シ ホ ウチ ク Tetra,gonocalamuh’angulatus ,ホ ウライチ ク BaFnhus amttltiplex ,ダイサンチ クB. vulgaris およびカンザンチ クPleioblastu shindsiのi7種の外来の植栽 起源種 とともに,17種の 自生の タケ ・ササ類の タケ ノ コ を被食する鱗翅 E幼虫を20〔}1年の 春か ら 2〔〕05年の夏に至るまで調査 した.調査地は 与那国島 西表島 石垣 島 宮占島 大神島 沖縄島,奄美大 , 島.宝島.諏訪瀬島,平島,中之島,口之島,口永良部島,屋久島,黒島,竹島.鹿児島県,高知県,徳島県、 淡路島を含む兵庫県,和歌山県,滋賀県および新潟県佐渡鳥である.タケ ・ササの分類は鈴木 (1996) に従っ た.24種の タケ ノコ を合計で9282本採取 した.これ らタケノコ は現地で直ちにナイフ を用い て 縦開し,鱗翅目幼虫による被食の有無を記載する とともに,被食 してい る終令に近い 幼虫を採取 し, 15℃ あるい は20℃ の恒温器で飼育し羽化を試みた.飼育はポリプロ ピレンの 16× 10×45cll1容器に 底から2cm に園芸用のバ ーミキュ ライト上を敷き,その上にペ ーパ ータオル を乗せ,更にその上に幼 虫が生息してい た種類の タケ ノコ を2つ 割にして嵩い た.タケノ コ は毎日新鮮なもの に取 り替えた. 飼育途中で死亡した幼虫および蛹は解剖 し,寄生バ エ および寄生バ チの有無を観察 した.羽化 したガは 直ちに展翅標本とし,それらの分類は杉(1982)に従っ た.これらの タケ ・ササ類の種と採集場所および 羽化したヤガ類は表1に示した. Table L A survey ef 1arvac Qf Lepidoptera in bamboo shoots of typica lbamboo species in southwest Japan. No. of bamboo shoots Rate of No . of Bamboo species Surveyed area 匸惜瀧昔h 認 moths Moth spe¢ies* ・u啝 emcrgcd Ph]’ltosta}c,sh puhescens Akashi and K煎 ), Hyogo 42** 4048008705,12043553201 200B0.L・. Tatsuno, Hyogo 161** T〔〕ta] 203168 02000 1 印urea Kirishjma, Kagoshima 」气 Kagoshima. Kagoshima 5 Amamio 〔}shima Is., Kagoshima 22195358 TotaIKato 0、040 hambiAsOides , Hyogo ** 2 .080 4 B.レ. Awajishima ls., Hy{〕go 14** ,360 Kawanabc, Kagoshima 22394902 .090 Total 33 、090 48 nigra var, henoni sKasai and Kato. Hy〔〕go *’k 」50 B.v. Awajishima [s., Hyogo 21200 、240 Higashiohmi, Shiga ** .030 Toしal 1123 4 .130 8 ∫inohcunbusa Sanda、 Hyogo 30** .07 tOOIsik Kagoshima , Kagoshima 5 TotalNangoku 35129 〔〕.06 距 ’厂αgoπooα’α翩 ∬ , Kochi an .ot{tatus Kochi, Kochi 27156 Total 0,00 Shiba‘tlea kuη’iasasa Sanda, HyQgo 113** 〔) O、OO B ご〃’アntb{u.{slatip.lte MTionkaumsihi.m Maugi and Kaiyo, 1〔)4P 000 Muroto, Kりchi ⊃ Hiyoshi.Kagoghima 52 一 NNI工I工-EElleoetcrotniroonic LLiibrbarryary Service TThhee LLeepipdiopdteorpoltoegircaollSoocgieitycal Society oofJfap anJapan '6-4 5r b' 1 .v (-- i'll] L; 1 fi.di'Ii}WJR 179 TotalSendai, 134 o o.ooo.ooO.23O.05O.21 vulgaris Kagoshiina 21158** o270 Sasa Mt Hyonosen. Hyogo 2 s. f: kurilensis Mt Ooginoscn, Hyogo 153**13H 7277 TotalMt 2 pabnata Hyonosen, Hyogo 373 :Y-* o Mt Ooginoscn H,yoge 15 *-* o TotalMt 388 o o.ooe.ooo.ooO.09 senanensts Tsurugisa nT,okushima 464 ** o nlppomca Mt Rokkousan, Hyogo 276** U Sasamorpha Mt Rokkousan, Hyogo 246 *- ,t 21 boreatis Mt Tsurugisan, Tekushima 23 o Tota].Awajishima 269 2] O.08O.05O.12O.11 PseLfdosasa Is. ,Hyogo 19 1 .iaponica Sadogashim aIs. N,iigaLa 85 ]o Total 104 1 ][ Pleioblastus gozadakensis Mt Omotodake. Okinawa 204207 o21 o.ooO.OlO.Ol hindsii KirishimaK,agoshima KagoshirnaandMinamisatsuma, 86 1 B. v'. Kagoshima Kawanahe and Chiran, Kagoshima 59 4 O.07O.06O.03 Kanoya,Kagoshima 64416 4 TotalTakeshima 11 1 tinearih' ls. ,Kagoshima 142 o KuroshimaIs,K,agoshima 36 o Kuchinoerabu Is. ,Kagoshima 93320 t9 O.20O.02O.028O.2B3.O .v.0, 7AO,. 1m.6O c..13 Yakushima ls. ,Kagoshima 7 Kuchinoshiina Is. ,Kagoshima 100412239 894 NakanoshimaIs.K,agoshima 3 A. m. c. Tairajima Is, ,Kagoshima 17 Suwanose.jima [g. ,Kagoshima 104 12 Takara ijma ls. K,agoshima 52 7 Amamiooshirna Is, ,Ka.ooshima 48 o Kunigami,Okinawa 104 () MiyakQjitnals.,Okinawa sg o Oogamijima Is. ,Okinawa 2 o IriomotejimIas,O,kinawa 83 o Yonagunijima Is. ,Okinawa 651858565 43o6164 Total O.09O.11O.0556 gram!neus kawanob eand Chiran K,agQshima 60 B. v,,A, m. c, SIMOII.ll i Awajishima Is. ,Hyogo 23 KiiooshimaIs,,Wakayama 74 o Shimannto,Kochi 45 2 O.04O.04O.20143oK,o ko,OA..0c.5 Kawanabe and Chiran, Kagoshima 102 4 Total 657 29 chino var. c'hino Awajishima Is. ,Hyogo 20 o MtRokkousan,Hyogo 151** 8 chino var. viridis Chimonohamhusa marnrorea Kochi, Kochi 210 o o.oo tlrundo donaxGrand Awajishima Is. ,Hyogo 37 *-*9282 1773 O.03O.08 total 30 *Abbreviation of lati nnames. B. v.: Bamhusiphil a-{lgaris; S. r.i Say)por irany?etita; A. in. c.: Atrachea mi.vakensis contaminata; A, c,i Anapamea cuneatoides; K. k. :Kitmasia kumaso. '"Part of the data from lmamura et aL (2003). NII-Electronic Library Service TThhee LLeepipdiopdteorpoltoegiroaollogical SSoooiceityety ooff JJaapapnan 180 今村 彰 ・杖野宍昭 ・昌山貝 由美 ・山冂 f[X 結 果 5年問にわ た り,八重山 者島か ら鹿児島県の [」三島までの ギな島奥をふ くむ西南 凵オ および佐渡島 にギい て そこ に生育する。 タケ ・ササの タケーノ コ を縦開し.これを食 してい る鱗翅目の幼虫を調査 し た.調査 したおおまかなタケの分布では,ロ 搗 諸島以南では自生のりこ・、ウキュ ウチクとゴザダケザサ Pleiobiastu sgozadakensis 鹿児島県沿岸部で はカン ザン チクとホテイチクの植伐とその逸脱,蓬摩半 島中部では白生あるい は植栽不明の タイミンチクP.g旭 加 跚 5、鹿児島県から徳島県にい たる太平洋岸 で は植栽起源の ホウライチク,西 目本 .一帯では自牛の マ ダケとメダケP.simonii と植栽起源の モ ウソ ウチク.ハ チクである.また,これらの地域での小刑のササは全て自生で,主に落葉桐林帯の冷温帯に分 布してい るものである.24種の タケノコ の合計9282本を訓査 した.被食 されてい る もの は合l「iで773 本 で あり,全種で の被食率は0.〔〕8であっ た.なお,ササ類で は明らかな食痕がみ られたJza合はこ れに肯 めてい る.平均被食率を ヒ回る もの としては,チ シマ ザサSasa kurilensのis021,ハ チ クの 0,13,タイミン チ ク とヤ ダケ Psettdosas.iaaponicのa0.IL リュ ウキ ュ ウチ ク とマ ダケの 0.09,お よびス ズ タケ Sるas(a鈴mo木rph,a19 9b6or;e室aiJil・s,の1906,208).でまあたっ,そたれ.こられのらタはケいノずコれのも径日も本約に[c白 生をの上も回のりか太そいの.平可均能性被が食高率いを種.1・’で同ある 顕着なもの としては,タケノコ が大 ・中型の ホテイチ’クとメダケの O.04,カンザンチクの 0.03,モ ウソ ウチ クの O.02、およびシホ ウチク,ホウライチク,ダイサンチク ゴサダケザサ.カンチクの 0,00であ , る.この なかで メ ダケとゴザ ダケザサを除い たもの は,H本の 自生種ではなく栽培起源とその 逸脱 , の もの である.他方,自生の小型ササは上記の ス ズ タケを除い てい ずれ も被食率は低く,実質上ゼ ロ である.このことは自生のササの径が5mm 程反で,鱗翅 yの 終令幼虫としての生息場所 としての不 適当性にあると考えられる.これらの結果は表1に示されてい る. タケノコ を縦門して鱗翅頬の幼虫を採取する際に’ナイフで傷がつ く場合 も多L が,傷のつ かなかっ た 終の令個体ないがバしはーこミれキにュ近ラいイ幼ト虫土は中飼か育ペしーたパ.ーfjタ育オ下ルL上死で亡蛹す化る幼した虫,がそおしよてそ,半こ分れあらっのたうがち3戎0個り体の約が羽十数化 した.内訳 はハ ジマ ヨ トウBambttsiphiαt Vttlgctris (BUtler)が 17画体.ミヤケジマ ヨ 1・ウ の 本上亜種 ’ Atranchea mi.yakensis contaminata (Sugi)が8個体 カバ マ ダラヨ トウAnapatnea ctineatoide,s(Leech)が 1 個体,クマ ソ オオヨ トウKumctsia k“ma ,s’o (Sugi)が2個体,そ してサ ッ ポロ チ ャ イ ロ ヨ トウSapporia repetita (Butler)が2個体であっ た (今村 ら,2003).ハ ジマ ヨ トウの食 V:と しての タケノ コ はモ ウソウ チケ 久と9ホ種テにイおチよクん,でマ幅ダがケ広,ハいチ.採久集ヤ地ダはケ鹿,児カ島ン「ザe・ントチカラク列,リ島ュ宝ウ島キかュらウ連チ続ク的,にタ滋イ賀ミ県ンチ東近ク江お市よびまでメおダ よんで い る (表1).幼虫は1令から頭部と尾部第12体節は褐色で,他の体節全体が灰,1.1色であるが胸 部の 第1体節背面の左右1対にナ・型の黒色円形退モ点が顕著である.体節全体に背側に 3オの 白色辛廴丁高 があり,この うち中央の ものが 番細い (図 1),終イ・幼虫は十中に移動し,細い粘着糸で軽く土を固めて 動 きを停止 して前蛹になる.蛹はアメ色から黒褐色になり,20℃ の 条件 ドでお よそ半月後に羽化した. ミヤケジマ ヨ トウ本土亜種の幼虫はカンザンチ ク.リュ ウキュ ウチ ク,タイミンチクおよびメ ダケに生 息してい た.採集地は鹿児島県 トカラ列島宝島から鹿児島県川辺田」までであっ た,幼虫は潭粥 と尾部第 小12刑体節の褐が色褐色「]形の斑ほか点はが全横体一に列乳に白数色I占I[のず上つ にあ薄りい,第ピ3ン体ク節色かがらは第い 1っ1て体い節る背.側胸に部t:第左1右と第2対2休ず節つ 背の側微細に な褐色の冂形斑点が上 ドで計 4個ずつ ある (図2).終令幼虫は土中に移動し 粘液で薄い 綱を作りそ , の なかで褐色に変化 して蛹化した、蛹は 20℃ でお よそ半月後に羽化 した、カバ マ ダラヨ トウの幼虫は 鹿児島県知覧町および兵庫県淡路島の メダケでの み見られた.ハ ジマ ヨ トウの幼虫に類似 して お り, 頂部と尾部第12体節は褐色で、他の体節全体が灰黒色で あるがlu部Jの 第1体節背面の左右瑚 に大 型の黒色円形斑点がある.休節全体に背側に3本の縦縞があるが中央の縞がオ レン ジ色で太く、この 左右に乳白色の縞が顕著である (図3).柊令幼虫は⊥ 中に移動 し,細い 粘着糸でか な り強固に土を1古1 めて,動きを停止 して前蛹になる.蛹はア メ色か ら黒褐色にな り,2σC の条件下でおよそ半月後に羽 化した.クマ ソオオヨ トウの幼虫は高知県四万 卜町の メ ダケでのみ生息が確認された.幼虫は頭部と尾 部弟 12体節か褐色の ほかは全体に薄い 茶色がかっ た乳白色で,胸部第1と第2体節と第12体節背側 に小型の褐色円形斑点が不規則 1に数個つつ あ り,各体節の気門付近に も小型の褐色円形址点が3個ず つ ある (図4).前蛹お よび蛹はハ ジマ ヨ トウとほぼ同一であ り,蛹は20℃ で 18 凵と19凵後に羽化し た.サ ッポロ チャ イロ ヨ トウの幼虫はチシマ ザサでのみ生息してい た,採集地はこの調査で は兵庫県の 氷 ノ山と扇ノ山の ブナ林のみであっ た.幼虫は頭部と尾部第 12体節が褐色のほかは全体に乳白色で. 胸部第1と第2俳節背側に小型の褐色円形斑点が横一列に9個ずつ ある,また,箒3体節か ら第U 体 節背側には左右2対ずつ の 褐色の 円形斑点が上 bで計4個ずつ ある 〔今村ら.2003,図2 と3).前蛹お 一 NNI工I工-EElleoetcrotniroonic LLiibrbarryary Service TThheLee piLdeoppteirdoloopgitcaelrSooclieotygical Society ooff JJaapapnan v t 7 u e ftg t -v 4" fi Tfu'IiFs,om 181 Fig.1. Bambttsiphita vtdgaris, feeding on a variety of both wild und cultivatcd bamboo shoots with a wide habita itn Japan .A. A specimen of adult male, B. Larvae feeding on shoots of Phyllostach .nixgr/as var. henonis ,A striking characteristic is three parall ewhlitc stripes on the blackish dorsal area. The central one is the thinnest. C. Pre-pupal stage making a co- coon of soi] grains with strings excreted in soil. D. Pupa at the las tstage in soil. afLcr co- cQon surface had been removed, ・iAA tr・n ". Fig. 2. Atranchea miyakensis contaminata, fecdin gon Lhe southern bamboo species of the genus Pleiohlastu s.A. A gpecimen of adult malc. B. Last insta il'arvae feeding on shoots of P. gramineus .Three white stripes of the same width on thc pinkis dhorsal area are characteris- tic of this suhspecics. C. A pre-pupal stage, making a cocoon between soil and paper towel. D. A pupa in u completed cocoon. NII-Electronic Library Service TThhee LLeeplpdiopdteorpoltoeglroaollogical SSooolceityety ooff JJaapapnan 182 今伺 彰・牧野憲昭 ・畠山真由美 ・山口 修 4C P‘, 1孑.r引:.}1;}}}1…… ;}: ;」}. i峯}… 」 :1‘; :.」」 」:; ミ: …:: 一 NNI工I工-EElleoetcrotnlroonic LLlibrbarryary Service TThhee LLeepipdiopdteorpoltoegiroaollogical SSoooiceityety ooff JJaapapnan 183 タケノコ を食草とするヤガ科幼虫 よび蛹はハ ジマ ヨ ]・ウと同様であるが,15℃ では蛹は33日後に羽化した.これ ら5種の幼虫は形態的 に顕著な特徴をもっ てお り,識別は容易である.しか し,蛹は同型同大であり,この発生ステージのみで の種の識別は不可能であっ た. 終令ない しはこれに近い幼虫を少な くとも100頭以上 は飼育したが,その うち5個休の終令幼虫の表皮 を食い破り,寄生バ エ の幼虫が出現し直ちに蛹化した.この うち1個体は兵庫県加西市で採取 された ハ チクに生息していたハ ジマ ヨ トウ幼虫であり これから4個体の寄生バエ が羽化した(図5A),次の 2 , 個体は鹿児島県鹿屋 市で採取されたカン ザン チクの タケノ コ に生息 して い た ミヤケジマ ヨ トウ本土 亜種であり,おの おの 6個体と4個体の寄生バ エ が羽化した (図5B),その次の 1個体は鹿児島県川辺 町で採取されたタイミンチクの タケノコ に生息してい たハ ジマ ヨ トウの幼虫であ り,2個体の寄生バエ が羽化した,最後の 1佃体は新潟県佐渡島小木町のヤ ダケに牛息してい た不明種の幼虫で,これから 科1個(体Tacのhi寄ni生daバe)エのがハ 羽エ化でしあたっ.羽た化.全し休たと寄し生てバのエ寄の種生率のの同定最は低で値きはな0,か00っ7 (たニ5が!7,73い)ずでれ,最も大ヤ値ドリはバ0.エ05 (=51100)と推定される. 考 察 西南 日本におけるタケノコ を食草とするヤガの生態 ・ タケ ササの葉を食草とするチ ョウやガはよ く知られてお りチ ョ ウ類で はジャ ノメチョ ウ科とセ セ リチ ョ ウ科に多 くの例 がある 礁1水,1966;川副 ・若林,1976).,しか し,タケ ・ササの タケノコ を食草 と ー ー してい るボ ラ としてのチ ョウやガは,モ ウソウチクなどの タケノコ を摂食するハ ジマ ヨ トウの よ マうザに,サ農・作ク物ロをチ食ク害をす食る害すといるうシ意ロ味ホでシキの背シ景タかヨ トらウそもの同存様在ながこ知とらがれうるかよがうえにるな(杉っ て,19き82た).,大ま型たタ, チケ材シ の穿孔虫としてはべ ニ カ ミキリも知られてい る (上出,1963).しか し,人とあまり係わ りの ない タケ ・ ササでの被食昆虫の記載は少ない .今村 ら (2003)はハ ジマ ヨ トウが広い 種に百っ て タケノコ を食し てい るこ と,サッポロチャ イロヨ トウがチ シマ ザサのタケノ コ を食草してい ること,およびミヤケジマ ヨ トウ亜種不明が リュ ウキュ ウチ クを食草にしてい るこ とを報告した,吉松ら (2005)はクマ ソオオ ヨ トウがヤダケ とホテイチクを食草にしてい る こと,および ミヤケジマ ヨ i・ウが リュ ウキュ ウチ クと カンザンチクを食草にして い ることを報告 した,今回の調査の結果では新たに,.ミヤケジマ ヨ トウ本⊥ 亜種がメダケ属のカ ンザンチ ク,リュ ウキュ ウチク,タイミンチクおよびメダケの タケノコ を食草にし てい るこ と,カバ マ ダラヨ トウとクマ ソオオヨ トウがメ ダケの タケノ コ を食草に してい るこ とが明ら か になっ た.ここで,ミヤケジマ ヨ トウにつ い ては,宝島から鹿児鳥県本一Llまで 分布が確認 されたが, 占松ら(2005)も述べ てい るよ うにその前後翅の斑紋には変異が あIO,原名亜種か本土亜種の確定に は至っ てい ない がトカラ列島での原記載に従っ て ここでは本土亜種 とした(Owada et al.,1994).また,ハ ジマ ヨ トウは食草範囲が広 く,モ ウソ ウチク,マ ダケ,ハ チ クに加えホ テイチ ク,ヤ ダケ,カ ンザンチ ・ ク,タイミンチク,リュ ウキュ ウチ ク,メダケの大 中型の タケノコ の全てにお よんでい るこ とも分 かっ た.また,発生最盛期のチシマザサおよびリュ ウキュ ウチ クの タケノコ では,場所により20%を Fig.3. Anapamea cuneatoides , feeding on shoots of f)leiobla’thus siMollii , and found only in Kawanabe, Kagoshima prefectu raned Awajishim aislal, lAd. A specimen of adult Ina/e. B, Alast−insta lrarv afeedin gon a shoot . An orange −colored stripe along the central portion of dorsal area and two paraUel white stripes肛e characteristic of しhis species. C. A pre−pupal stage larva l皿aking a cocoQI1. D, A pupa in the completed cocoon , ’ Fig.4, K“masia kumaso , found only in Kochi prefectur,e feeding on shoots of Pleゴobiasl “s simonii . A. A spccimcn of adult rnalc . B . Larvae feeding on shoots in the las tinsta.r Brownish dQrsa larea withQut a stripe is characteristic of this spccios . C, Naked pupae and Ino 旦ted larva lskin on the lef.t Fig,5, Parasiti cTachinidae pupae alld flie son the respective Amphipyrinae larvae, A , Pupae and emerged flie(sbelow)from a single las−tinsta 1ralv aof Bamb”h’iphii vaulgaris (upper )in a shoot of P勿1Z∬oα碗y3 nigra var, henoni’scollected at Kasai, Hyogo, B, Six(upper )and four pupae of the parasiti c且les 〔below) on shoots of Pteiohlastu shindsi icol】ected at Kanoya, Kagoshima , 一 NNI工I工-EElleoetcrotniroonic LLiibrbarryary Service TThhee LLeepipdiopdteorpoltoegiroaollogical SSoooiceityety ooff JJaapapnan 184 今村 彰 ・牧野憲昭 ・畠山真由美・11[口 修 ° Tenlp,[C] 3 O α 25.O ● 6 ● ● ● 20.〔} ● 騨 ● o ● 8・ 15.0 ● ● 10,0 5,0 0,0 β.レulga 厂isん 〃1, contaminata ん α〃leatoi(Jes K. l r〃naso 3、 repetita Fig.6. Distributio nof temperatures aしwhich Amphipyrina cmoth larvae were collected 、 Average daily temperatures are from the data on WWW of Metcorologica lagency of 亅apan . こえるものが被食されて いた (表1).口三島諸島や トカラ列島の幾つ かの島ではリュ ウキュ ウチクの タ ケトノコ コンがト主ロ力ー農ル 産も物有効となな手っ て段いのる1つ場合と考もあえらりれ,そるの.小食型害の予防自生ののたサめサにかはヤらはド少リバなエくのと放も虫ヤガに科よるにペ属スす るガの終令幼虫は見られなかっ た.タケ ・ササはイネ科の植物であり,これらの タケノ コ と同程度の径 をもつ 草本 としてはヨ シ属Phragmitesおよびマ コ モ属Z融 細 がある.これらの タケノ コ に相当する 新芽は水中かその近郊で発生 し,その生育環境が大きく異なるところから,上記記載の ヤガの ギな食草 とは考え難い と思われる. ー ー ボ ラ としての特微は,強い 口器と強靭な産卵管および個体のサイズ変異が大きい ことである,食中: ー ー ・ に もぐり込むこ とにより,ボ ラ としての 幼虫には寄生バ エ 寄生バ チか らの攻撃を受け難い とい う点がある.この推定寄生率は0,007 か ら0,05 の範囲内で あっ た,ボーラー種以外の ガの幼虫での寄 生害は数十% におよんで い る(行成,1999,2000),しかしその 反面では,タケ ・ササの発筍時期が限定さ れるとい う不利な点も存在してい る.分布域の最も広い ハ ジマ ヨ トウでは成虫は7−8月に出現する一 化均性気で温あの分る布(杉を,気19象82庁).こののホ調ー査ムでペ 食ー草ジがを明用らいかてに描ないったた.ハヤジガマ5種ヨにトつウいがて最,も幼幅虫がが広採く取1さ5℃れかたら日2の6平℃ の分布で あっ た.次い で ミヤケジマ ヨ トウ本土亜種が広 く,カバ マ ダラヨ トウ,クマ ソオオ ヨ トウお よびサ ッポロ チ ャイロ ヨ トウ にいたっ ては分布幅が狄い (図6).したがっ て,ハ ジマ ヨ トウ以外の 4種 も全て 年一化性である と考えられる.春から初夏にかけての 大部分の タケ ・ササの発筍期以外にタ ケノコ を出す種 としては,8月中句から9月にかけての ホウライチク,10−ll月の シホウチクとカンチク がある.しか し,これらの タケノコ には全く鱗翅類による被食は認められなかっ た (表 1). 幼虫の飼育によ り,今調査の ヤガ5種は全て終令幼虫の後期にタケノコ か らはい 出 し,十壌の浅い 位 置で分泌 した粘液で土 を緩 く固めて蛹化した,飼育条件下の 20℃ ない しは 15℃ で は2ない し3週間 後に羽化したが,野外でも同様に6月か ら8月に成虫が捕獲されて い る(杉,1982),ハ ジマ ヨ トウでは羽 化後直ちに,タケの比較的低い枝の葉鞘の先端葉に暗褐色の卵を産みつ ける.その後落葉とともに地表 で越冬する.翌春にタケノコ の 出る頃に幼虫が孵化して,主に タケノコ の 頂部付近から内部に入る(上 田,1963).他の4種の生活史もハ ジマ ヨ トウと顕著に異なる点がない ところから,ほぼ同様の 生活史 と考えられ る, 西南 日本におけるタケノ コ を食草とするヤガの分布 モ ウソウチクは中国原産で,口本には 1736年に薩摩に移入されてい る (室井」962;鈴木,1996).マ ダケ 一 NNI工I工-EElleoetcrotniroonic LLiibrbarryary Service TThhee LLeepipdiopdteorpoltoegiroaollogical SSoooiceityety ooff JJaapapnan 185 タケノコ を食草とするヤガ科幼虫 およびハ チクは日本の 自生説も有力だが,日本における自生地は判明してい ない .仮に外来起源として も それらの移入はモウソウチ クよりはかなり占い と推定されてい る (室井,1962).これ らの大型タ , ケ類は現在では西南[本の里 地や里山に広 く植栽され,また逸脱 して 繁茂 して い る、また,ホテイチ ク,シホウチ ク,ホ ウ ライチク,ダイサンチクおよびカ ンザ ンチ クの大 ・中型の タケノ コ をMす種 も 中国原産で,モ ウソ ウチクほどではない が鹿児島県や高知県をキに西南日本の暖地で植栽され てい る (浜田,1996).これ らの外来の大型タケ類が移人される以前の 西南「1本にはメ ダケ属のササ類が,そ して東北 日本にはササ属のササ類が優勢だっ たと考えられて いる (鈴木,1996).西南日本で はさらにマ ダケない しはハ チクの混在が加わる.タケノ コ の被食率からみると,外来起源種ではこれらの値が極め て低い,モウソウチ クでは0.02,ホテイチクでは〔〕.04,シホウチ ク,ホウライチクお よびタイサ ンチクで は O.OO,そして カン ザンチ クでは0.03で ある (表 D,凵本の 自生の タケ ・ササで の被食率はマ ダケで は0.09,トウチクで は〔}.06,チ シマ ザサで は 0.21.ヤ ダケで は 0,11,ゴザダケザサではO.OO.リュ ウキュ ウ チクではO.09、タイ ミンチ クでは0.11,カ ンチ クではO.OO,そして ダンチクでは0.03であっ た.日本の 自 生か史前帰化の可能性が高いハ チクで は0.13で ある.これらの うち,分布が西表島と石垣島の山頂風衝 地に極在するゴザダケザサ と、晩秋に発筍するカンチク,および海岸磯際に分布するダンチクを除くと, い ずれ も対照的に高い 被食率となっ てい る.これ らの こ とは.熱帯ない しは亜熱帯起源で大 ・中型の タ ケ制せ約ノるコが.こをあのsりi[’rすこ,一外と化来は,H起−弔’の地源ヤ種やガ里で’の山は幼,で発虫の筍がモ時そウ期れソがにウ侵自チ生入クのしの難も分のく布,と被拡異食大な率のるが一か未1隔因だがに平広な衡くっに,て達まいたしる桿て可鞘い能がな性著いをしこ示くと唆硬を感いし等てじのさい . る ・ 外来起源の大 中型 タケノ コ を出すタケ類を除いて.ヤガの分布 を由考すると,西南 口本での中型タケ 一 ノコ を出すメ ダケ属の種にヤガの被食が集中してい る.ハ ジマ ヨ トウ,ミヤケジマ ヨ トウ本 ヒ亜種,カ バ マ ダラヨ トウおよびクマ ソ オオ ヨ トウは共通 にメ ダケを食草に して い る,これ らの ヤガはメ ダケの 分布の多い九州以北ではメ ダケを,メ ダケの分布 しない 口二島以南ではリュ ウキュ ウチクを.そして こ れらの境界領域の 薩摩半島ではタイミンチクを主な食草に して生息してい る,中型の タケノコ を出す 一 メ ダケ属の分布しない 本土 の冷温帯よ り高地に なる と,唯 中型の タケノ コ を出すチ シマ ザサをサ ッ ポ ロ チャ イロ ヨ トウが食草に して い る.小型の タケノ コ を出すササ類ではそのサ イズがヤガ幼虫の生 育の 制限要因になっ てい る と思われる、 ヤ ガの分布はメ ダケの分布に大きく影.響を受けて い る.メ ダケの分布しない 口三 島以南で は リュ ウキ ュ ウチクを食草にで き.より高温而姻 をもつ ミヤケジマ ヨ トウとハ ジマ ヨ トウが トカ ラ列島宝島まで 分布してい る.今回の調査で ミヤケジマ ヨ トウとハ ジマ ヨ トウが,生物分布の上で熱帯区と温帯区を分 ける渡瀬ラインを超えて,奄美大島以南に生息してい るこ とは確認されてい ない .ハ ジマ ヨ トウのみが 沖縄島で成虫が隔離分布的に記載 されてい るが (杉,1982),終令幼虫がタケノ コ とともに持ち込 まれた か,あるい はタケ林の十壌や落ち葉 とともに卵や蛹が運びこ まれた可能性が残 こ されてい る.また.メ 一 ダケが大隈半島を超えて南 ドしてい ない ことと 致して,これ を食草としてい るカバ マ ダラヨ トウと クマ ソオオヨ トウがU ”t 島諸島以南で は採取されてい ない ,この 区域では合計2084本の タケノ コ が 調査され,平均被食率が0.08で あっ たが,カバ マ ダラヨ トウとクマ ソ オオヨ トウの特色ある幼虫は 1 頭も確認されなかっ た.この意味で は,チ ョ ウ類で知られてい る大隈海峡を境とする三宅ラ イン とも矛 盾は して い ない と思われる. 謝 辞 ヤガ科の種の同定には木下總 ・郎氏 と八木剛氏にお世話になりました.また,鹿児島県で の タイミンチ ク等の調査には濱田甫氏に ご足労願い ました.ここ に謹んでお礼申し上げます. 引用文献 濱田 Ut, 1996.暮 らしに生きる竹,鹿児島文庫36.228 pp.春苑堂出版,鹿児島. 今村 彰 ・井 H升「 ・rl[口 修,2〔〕03、西南目本におけるタケ ・ササの タケノ コ を食樹とするヤガ科 幼虫.や どりが (198):21−27. 川副昭人 ・若林守男,1976.原色日本蝶類図鑑.422pp.保育杜,大阪. 室井 綽.1962.有用竹類図鑑一特に形態及び利用一.402pp .六月社、大阪, 大野照好,1992.かご しま文庵3.鹿児島の植物.228pp.春苑堂出版,鹿児島. 一 NNI工I工-EElleoetcrotniroonic LLiibrbarryary Service TThhee LLeepipdiopdteorpoltoegiroaollogical SSoooiceityety ooff JJaapapnan 186 今村 彰 牧野憲昭 畠山真山美 ・山口 修 ’ OwadaRc, sMea.r, c Sh a Pt ro ,o jR c, ca t le lfd t Mh c 、 TK Qi km au rr aa G, r 1o 9u9 p4 、 , W WM Fo t h sJ a ofp a tn he tT4!oikVal’i「Jaa gpraonu Sp coif. 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A tota[of 9282 shools belonging lo 24 species werc examined 、 A toしal of 773 shoots had marks of larva lgrazing. From theso shoots , o、・cr 1001ast insta r1arvae were collected . Tbeir morphology was described、 They were reared at 15℃ and 20℃ , and the resul 匸ing 30 moths were jdentifie ads the fo!lowing 5 Alnphipyrinae species. Bambttsiphita vulgaris had a wide range of hosLplant;sPlり,tlθstac’んy∫1冫ttbe5.eet』ts、 P.‘utrea, P. bctmhLfs.doeis・, P, n.igra var. henonis, Pset.tdosasa bot・ealゴ∫, Pleiobgastus hind’si.i, P . tinear, iPs.9厂α〃t〃1.eus , and P.∫〃ηご,flii. β、 vtttgaris ・has a wjde distributi otn士o貫n Takarajim aislan dof Kagoshima to Sadogashim aislan dof Niigata. H{〕wever it has ilot bcじn found il lthc range beyond Amamiooshima island and furthc rsouth . A〃・αc加α ηめ;akensis contaminata had as hostplants P正eiohla .s・tκ、s hi’td、〜.ii, P. lineari.∫,ノ). gramineus・and P..s・i’lnonii . This suhspccics , is distribute donly in Kagoshima including the Tokara islands. There is no evidence of eitheT 廿lis subspecies , or β. i・ulgaris being ・ present in Amamiooshima island or in furlhe rsouthcrn island, sAnapaniea cuneat (ア〜de、〜and Kunta、yia ktfma.〜o were foulld onlン. on Pleiobta∬us sim 〔,nii. B〔}th species were follnd orlly in the Japancs cmain i〜!ands and not in the southern island sof Okinawa and Kagoshima . Finally、 Sapporia厂epetita emerged from S伽 αた且碗1繝 廊 , which proved to he the firs tknown hostpla notf thi smoth (Imamura et al.,2003)、∫. repetita i sdistrlbuted only in deciduou slbres tisn the cQol temperate zone , Frcqucncics of the bored bamboo shoots varied from species to spec{es. Introduced eultivated bamboos , which make massive shoots , havc Iow frequencies. Wild barnbo ospecies have high frequencie’s, 1suhche as O、09.0.11,0、04. and O.21 for P. linea’』is, P. gr‘lmineus , P. si− Jnollii. and ∫、 kurilens, ircsspectively . [ former 3 species seem to be typica lwild balnbQ ohostplal lftosr thc 丘、・especieg . of Amphipyrinae concemed in southwest Japan, and the latt erreplaces them in northeast Japan, In the course o『lhi〜study we found a tota lof 5 moth larva aettackcd by parasiti cTrachjnida刊ey ]arvae . (Accepted Januar yl8,2006) Publishe bdy the Lepidopterolog重ca星Society of Japan, 5−20,Motoyokoyama 2,Hachiqji,Tokyo ,192−0063Japan 一 NNI工I工-EElleoetcrotniroonic LLiibrbarryary Service